2006年06月10日

平成18年6月議会一般質問

◆藤本公子議員 私は、公明党議員団の一員として質問させていただきます。このたびは多くの市民の皆様の御支援をいただき、松山市議会議員とさせていただきました。51万松山市の発展、市民の皆様の福祉向上に全力で働いてまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
 平成17年1月、2市1町が合併し、中核都市として中村市長の力強いリーダーシップのもと、かつてないまちづくりへの取り組みがなされております。中村市長は、合併に際し、「新松山市にむけて」と題し、広報まつやまにメッセージを寄せておられました。その中に、「地域にはそれぞれの文化が残り、それぞれのよさというものがあります。今後は、各地域のすばらしい利点を融合し、補い合って、50万都市の新しい姿を模索していく必要があります」と言われております。わずか3万人弱の旧北条市民にとって、まことに心強い思いをし、北条市が消えていくことへの愛惜の思いが多少なりとも和らいだのは、私一人だけではないと思います。今北条では、市はなくなっても、我がふるさとを盛り上げていこうという動きがいろいろあります。初めての一般質問ですので、少し時間をいただき、紹介させていただきます。風早ほたる育成会という若者のグループは、18年前から高縄山ろくの院内川に蛍を飛ばそうと取り組みを始め、それぞれのメンバーの家で蛍をふ化させ、1年間かけて何千匹、何万匹育てています。ことしも5月から6月初めの2週間、そこでは想像をはるかに超えた蛍が飛び交い、その美しさに暗闇の中、たくさんの人たちから歓声が上がっていました。また、伝統ある祭りを北条の活性化につなげていこうという動きに同調した若者たちが、今度は秋祭りだけでなく、自分たちの力を地域のために役立てたいと、道の駅風和里を影で支える動きをしてくれています。平成16年7月と9月の台風には、風和里の前の海水浴場が流木やごみで埋め尽くされたとき、2トントラック約20台分のごみの除去に、全くのボランティアでしてくれたそうです。こうした若者たちの姿は、中村市長が目指す「憧れ 誇り 日本一のまち 松山」の基本理念である高い志とひたむきな努力、私たち一人一人が夢や目標を抱き、実現に向けてひたむきに努力することに合致すると思います。
 それでは初めに、鹿島、波妻の鼻、道の駅風和里(ふわり)を一体として観光についてお伺いします。合併協議会において、波妻の鼻をスポーツレクリエーションエリアとして位置づけられ、昨年12月定例会で中村市長は、北条スポーツセンターを中心とする北部地区の地域資源を有効活用するなど、エリア全体を視野に入れた施設整備計画への積極的な御答弁があったとお聞きしました。道の駅風和里は、平成15年3月開設以来、年々盛況をきわめ、トイレ休憩だけでも年間90万人、また、青空市には、地元を中心に237人が出品し、日曜日ともなると、180台の駐車場は常に満杯、レジには長蛇の列で、広場には人があふれているといった盛況ぶりです。また、目の前の砂浜では、地元の漁師さんの呼びかけで地びき網も徐々に申し込みがふえ、広島や九州、名古屋、東京などから100名、200名のツアー客の申し込みがあり、道後温泉に泊まって翌日風和里へというコースが喜ばれているそうです。風和里の目の前に浮かぶ鹿島は、180度に広がる瀬戸内海とともに、風和里を訪れる人々の心をとらえる絶景ですが、現在、渡船場が全く別のところにあり、海の美しさ鹿島だけでは、だんだんと訪れる人が少なくなり、取り残されてしまっています。そこで1点目、波妻の鼻の北側に、六、七年前まで不定期航路として、10人寄れば鹿島周遊をしていた時期があり、台風で岸壁を損傷して以来、閉ざされている航路を復活させてはどうか、お伺いします。防波堤に囲まれ、少し湾になっているため、船の発着には適した場所であり、ここを復活させれば、目の前の鹿島とのタイアップで、一段とレベルアップした観光地として見直されると思いますが、この点についてお伺いします。2点目は、波妻の鼻の遊歩道の整備についてお伺いします。波妻の鼻は、その名のとおり、海に突き出た鼻のような半島ですが、アワビやサザエの宝庫としても知られており、以前から釣りを楽しむ人たちにもよく知られている場所でもあります。ここは、遊歩道が途中までしかありません。半島をぐるっと回れる遊歩道ができれば、瀬戸内海をまた違った方向から見れる散歩道となりますが、この点についてもお伺いします。3点目、鹿島は野生の鹿が生息し、県の事業で海水浴場、キャンプ場が整備されておりますが、観光客を呼び込むだけのもう一つ魅力が欠けているのではないかと思います。そこで、発想を変えて、民間の誘致を働きかけて、民間の自由な発想で、行ってみたいと思える場所になれば、島を訪れる観光客もふえると思いますが、御所見をお聞かせください。
 次に、障害者自立支援についてお伺いします。既に3月議会でも何人かの先輩議員が質問されており、重なる点もあろうと思いますが、市民の皆様からの御相談も多く寄せられ、関係者には不安と戸惑いが広がっておりますので、何点か質問させていただきます。障害者の自立した地域生活を支援する障害者自立支援法が、昨年10月31日に成立しました。同法は、どこでも、だれでも、必要なサービスを公平に利用できる基盤整備を目指しており、障害者福祉施策をほぼ半世紀ぶりに抜本改革するものとお聞きしております。身体、知的、精神の3障害の福祉施策を一元化することで、今まで支援費制度の対象にすらなってなかった精神障害者の福祉が大きく前進したことは評価されております。そこで、まずお伺いしたい第1点目として、関係当局におかれましては、10月の新サービス実施に向けて、各施設関係者への説明や準備、障害者の支給認定手続など、膨大な作業があると思いますが、実施に向けての見通し、現在の進捗状況をお示しください。また、4月から障害者が今までどおりのサービスを受けるに当たり1割負担することになりましたが、ある知的障害児の施設では、デイサービス1日これまで無料であったのが、560円負担になったということで、利用者が半減したそうです。障害児を抱えた若い世帯は、所得も低く、軽減措置の対象とならない世帯にとっては負担が大きく、働くしかない状況の中で障害児を抱え、この先どうすればいいのかと相談に来られます。そこで、2点目は、こうした不安を抱えた方々に対し、相談窓口はどうなっているのか、また、障害児を抱えての就労に対する支援はどうなっているのか、お伺いします。3点目として、食費、光熱水費が自己負担となるため、施設によれば、給食をやめざるを得なくなるところも出てくるのではないかと懸念されます。高機能自閉症児の場合、早い段階で機能訓練すれば改善の方向に向かうとされております。自閉症児は、耳から入る情報には拒否反応を示しますが、におい、視覚は受け入れることができます。目の前の食事がどういうプロセスで自分の前に置かれたのか、給食室からのにおいに興味を示し、配られた給食を受け入れることができるそうです。そこでつくられる給食が、大切な療育となっているにもかかわらず、経費のことを考えるとやめざるを得ない状況に対し、どのような御所見をお持ちか、お聞かせください。また、国の社会保障制度見直しは、厳しい財政状況の中、国民が少しずつ痛みを分け合わなければならないことは理解できますが、福祉施策は、一度にひとくくりにできない障害者一人一人の個性があり、複雑な要素があります。この自立支援法は、制度そのものが複雑であり、利用者、事業者の理解が得られないままにスタートとなっております。こうした激変緩和に、きめ細かな配慮、意見の集約が今後の課題であると思われますが、あわせて御所見をお聞かせください。次に、4点目として、支給程度区分の1次判定についてお尋ねします。1次判定には、介護保険の要介護認定調査項目の79項目と知的障害と関連の深い行動障害やIADL項目の27項目でチェックされ、コンピューターで自動的に判定されると聞いております。介護度1から6でどう判定されるかによって、受けれるサービスが決まってくるという障害者にとって非常に大切な判定となってまいります。しかし、障害者の場合、その日の状態やそのときの環境によって、全く違った反応を示す要素がある中で、1度だけの面接で、果たして正しい判定ができるか、疑問が残ります。そこで、認定や支給決定に当たり、ニーズにあわせた適正な判定ができるよう、当事者の意見が反映される機会の提供についてはどのように対応されるか、お伺いします。新しいサービスの種類には、障害程度区分3以上、または4以上という条件があり、利用者が望んでも選べない場合が多くなり、知的障害者にとって、これまでの福祉サービスを確保することが困難になるとの声が多くあります。この点についての御所見をお聞かせください。次に、5点目として、施設サービスは、5年間の経過措置が設けられておりますが、現行のグループホーム等の居宅サービスは、すべてことし10月より新たな障害程度区分に基づいた新事業体系に移行されることになっており、十分な説明がない中、利用者や事業者に大きな混乱が予想されます。利用者に不安なく円滑に新事業体系へ移行できるよう配慮できないものかお伺いします。次に、6点目として、障害者の就労支援についてお伺いします。現在の授産施設や福祉作業所、生活訓練施設などが、新たに訓練等給付に位置づけられることから、施設を利用した場合、定率負担となり、利用控えが心配されます。この点について御所見をお示しください。また、国は、施設就労から一般就労へ移行する方向にあるのではないかと思われますが、本市の一般就労の状況と今後の見通しについてお示しください。7点目に、障害者自立支援法の目的である障害者の社会参加を促すことを考えると、環境の整った小規模作業所を充実させることが大事であると思います。この点についてどのようにお考えなのか、お示しください。
 次に、スポーツ施設の整備についてお伺いします。この6月定例議会に、北条スポーツセンター陸上競技場の整備の事業が、補正予算案として提出されております。中村市長の市民にとって住みやすいまちづくりへの積極的な取り組みには、心から敬意を示すものです。そこで、今後整備する北条スポーツセンターにおいて、障害者スポーツ支援施設として整備できないか、お伺いします。現在、サッカーワールドカップがドイツで開催されておりますが、もう一つのワールドカップがあります。これはドイツで行われる国際知的障害者スポーツ連盟サッカー世界選手権大会のことで、日本代表の中村俊輔選手が、出場する日本代表チームに強化遠征費として200万円を寄附されたとの報道により私も初めて知った大会です。中村選手は、自分よりももっと厳しい環境で必死にプレーしているのを見ると、自分ももっと頑張らなきゃという気持ちになりますと話していたそうです。本市では、北条スポーツセンターにおいて、サッカー場の人工芝の整備を行うとされておりますが、こうした障害者の方々のさまざまな強化合宿等にも利活用していただくことも大切なことではないかと思われます。そこでまず、北条スポーツセンターにおいては、さまざまな障害者に対応できるユニバーサルデザインを徹底した施設として整備すべきではないかと思われますが、御所見をお伺いします。2点目に、さまざまな障害者の方々の競技が、世界大会として行われているようです。こうした選手団の強化合宿施設等として対応できるよう、施設の整備段階から各団体よりのアドバイスを得て整備計画を立案し、整備後には積極的な合宿や大会の誘致活動を行ってはどうかと考えますが、御所見をお聞かせください。3点目として、スポーツ施設のトイレについてであります。障害者スポーツの推進の観点から、市民のスポーツ施設の障害者用トイレにおいては、さまざまな障害者に対応した整備が望まれます。最近、道後温泉東側に整備されたトイレでは、人工肛門、人工膀胱を使用している方であるオストメイト対応のトイレが設置されました。市内の公共施設や公共的施設でも余り整備されていないトイレだと思いますが、こうしたトイレをスポーツ施設にもふやされてはと考えますが、御所見をお聞かせください。
 次に、森林環境の保全についてお伺いします。北条地域の森林の中核をなす高縄山一帯は、古代より息づいて豊かな自然の恵みを与えてくれるブナの原生林があり、また、山頂からの見晴らしは、眺める人の心を落ちつかせてくれます。本来、森林は、木材の供給だけでなく、土砂災害防止、水源涵養、二酸化炭素の吸収などによる地球温暖化防止など、私たちの暮らしにさまざまな恵みを与えてくれています。しかし、木材の価格低迷などにより、林業そのものが利益を持って生活することが厳しくなり、林家の高齢化などで、十分な手入れが行き届かなくなった森林は、本来の機能を十分発揮できない状況になりつつあり、今後さまざまな影響が懸念されています。高縄山一帯の森林も、急峻な地形的特質のために、災害が発生する危険性が高く、これまでにも幾度となく被害をこうむってまいりました。特に、近年は、たび重なる台風の襲来に伴う豪雨による土砂崩壊など、全国的にも甚大な被害をもたらしたことは記憶に新しいところですが、山間部に住む市民から、不安の声が寄せられております。このためにも、災害に強い森林整備を緊急かつ着実に推進することが肝要と考えるものであります。そこで、お伺いします。このようなすばらしい自然が残る高縄山一帯を中心とする森林を、今後どう活用し、災害に強い森林づくりにどのように取り組んでいくつもりか、お示しいただきたいと思います。次に、旧北条市において実施しておりました松くい虫被害対策のための農薬の空中散布事業は、合併後には実施しないとお聞きしております。北条地区には、難波の愛媛アヤメ自生地周辺や俵原池周辺、また、安居島等には広範囲に松林が残っております。松山市の市名にも由来している松を保護していくことは、景観も含め大変重要なことと思いますが、今後の松くい虫被害対策についてもどのように実施していくのか、お伺いします。あわせて、これからの施策を実施していくためには、長期的視点に立った森林整備計画が必要と考えますが、御所見をお伺いいたします。
 以上で、私の一般質問を終わります。